「ここで土になる」全国読書感想文コンクール課題図書に。

五木村の尾方茂さんの暮らしを取り上げた写真集、
「ここで土になる」(アリス館)が、
全国学校図書館協議会が主催する
「第62回青少年読書感想文全国コンクール」の
課題図書に選ばれました!

b0125397_14245264.jpg


小学校高学年の課題図書とのこと。
11歳~12歳の感性に、この本はどう写るのか、楽しみでもあります。

著者で写真家の大西暢夫さんは、
移転が始まった20年ほど前から五木村に通い、
尾方茂さんの暮らしの周りの様子や言葉を丁寧に記録され、
一冊の本にまとめられました。

大西さん、いつか五木村のことも書いてほしいと願っておりましたが、
密かに長く撮影して下さってたんですね!
ありがとうございます。

課題図書一覧は こちら

アリス館の紹介ページは こちら

ちょっとだけ試し読みできる紹介ページは こちら

写真と言葉で、ダムが暮らしにどう影響を与えたのか、
茂さんのような思いをされてきた方が、これまでにも数多くいたんだろうと思います。

ダム問題の渦中で、茂さんたちが読んで字のごとく、
頭を抱えられていた光景を思い出します。

五木村はさまざまな偶然や必然が重なってダムが止まりましたが、
都市生活から見れば辺縁にある、水没予定地に暮らす人の声、
役に立つのかどうかも分からなくなっている、巨大な公共事業のために
ふるさとの暮らしを「奪われる」苦しみの声は、これまでのほとんどが
かき消されて来たんだろうことを考えると、
この本は、ある村の農家のおじいさん、おばあさんの生き方ということに留まらず、
私たちの社会の在り方そのものを、深く鋭く問いかけているのではないかと思います。

現在、チユキさんは施設へ入られて、茂さんは一人暮らし。
ダムは中止して村は落ち着き、水没予定地の利活用計画も進んでいますが、
茂さんもまもなく90歳。
静かに年を重ねられています。

元気に2人で暮らされていた頃のチユキさん、
今よりも生き生きされていた頃の茂さんの姿が、
お2人を知る者としてはまぶしく見えます。


この本に心を動かされたら、
ぜひ長崎県の石木ダムのことも知っていただきたい。

石木川まもり隊ブログ こちら
サイト こちら

今まさに当時の尾方茂さん夫婦のような世帯が
13世帯もいるにもかかわらず、
非現実的な過剰な水需要予測を根拠に、
家と土地を強制収用しようとしているダムです。

今月5月28日(土)には、水没予定地のど真ん中で
地域手づくりの「こうばるホタル祭り」が開催されます。
[PR]
トラックバックURL : https://fromitsuki.exblog.jp/tb/25803936
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by from_itsuki | 2016-05-16 14:42 | 観光情報・お知らせ | Trackback | Comments(0)

熊本県五木村に関する情報を発信中。

by yutera