(記事)連載「山里に吹く風」(12) 昭和芸能舎さん


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(尾方茂さんちのジロウ。実はしゃべれるのか!? 2005年)

連載最終回は、五木村をテーマに昨年脚本を書き、上演した羽原さん。

『ラスト・コーラス』というタイトルで、
水没予定地とダムの話から着想を得たそう。

ラスト・コーラスを観た方のブログコメントなどに
「ジロウ役」「ジロウが実は喋ることができる・・・」と言うコメントがあることから想像するに・・・

まさか、茂さんちの愛犬ジロウも登場しているのでは!?
しかもしゃべってる!?(笑)

五木村や川辺川をテーマにしたお芝居関係では、
蝶恋舎の「せめて自らだけには恥じなく瞑りたい~川辺川ダム異聞」 、
その他、戯曲が確かもう1作品あります。

五木村や川辺川を巡る問題を知った人は、
やはり何か「表現」せずにいられない気持ちになるのかもだし、
無機質なダム問題の狭間に、人の気持ちや自然や人生や
大切にしたいものがギリギリまで見えるこういうテーマは、
お芝居という表現手法がぴったり合っているのかもですね。

このお芝居も、笑いあり、涙あり、感動ありの
非常にいい演劇だったよう。

外の目から見た五木村の姿に、
村の方にとっても何か新しく気づかされる点もあるはず。
ぜひ一度、地元五木村で見てみたいものです!


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■山里に吹く風 五木村は今
(12)ダムで割れた村演劇に
http://kumanichi.com/feature/kawabegawa/yamazatonifukukaze/yamazatonifukukaze_20110302.shtml
脚本家 羽原大介さん(46)

「この村は、ウチらが物心付いたころからダム問題で揺れとった」「あんたらには分からんと。先祖の墓を掘り返されるウチらの悔しさが」・・・。

 昨年6月、東京・赤坂の赤坂レッドシアターに熱を帯びた熊本弁が響き渡った。川辺川ダム問題を抱えた五木村を題材にした演劇「ラストコーラス」。村の住民らを演じる役者たちの重みのある言葉に、観客は目元を潤ませ、時折混じるユーモアにドッと沸いた。

 演劇を手掛けたのは東京在住の脚本家、羽原大介さん(46)。「五木村にも家族愛や恋愛、くだらない話も含めた普通の日常があったはず。それが大きな力によって奪われた。そんな中でも懸命に生きた人たちがいたことを大衆演劇で伝えたかった」と語る。

 羽原さんは映画「パッチギ!」「フラガール」なども担当。主宰する劇団「昭和芸能舎」の舞台脚本も含めて、逆境に立ち向かう人々を多く取り上げてきた。

 川辺川ダムを題材に選んだのは、2009年9月の政権交代で、建設中止にかじが切られたのがきっかけ。資料集めに約3カ月間を要し、団員たちと国会図書館に通った。新聞記事も読み込み、国に翻弄[ほんろう]された村の苦悩の深さも知った。

 「意見が対立する寺との関係を断ち切るなど、人々が支え合ってきた小さな村がダム建設で割れた。残酷な話だが、世界中どこでも誰にでも起こり得る。人ごとでは済まない」

 脚本の舞台は、建設反対を掲げ裁判で争ってきた住民団体が、国との和解に調印した1984年の五木村。ダム建設が決まり、解散を迫られた村の合唱団が、最後のコンクールで「五木の子守唄」を歌おうと奮起する。架空の設定ながら、資料で知り得た事実を細部に盛り込んだ。

 上京中に観劇した五木村の和田拓也村長は「村人の心情を十分くみ取ってくれていた。東京の人たちの五木村への理解も深まっただろう」と賛辞を送った。八ツ場ダムを抱える群馬県でも上演した。

 今もダム関連のニュースを気に掛けて見るという羽原さん。離村を選択した人や、故郷の変わりようを目にした住民たちに寄せる思いを、劇中で登場人物にこう語らせている。

 「村が教えてくれたとです。古里はその土地じゃなくて、そこで暮らす人間のことだって」(原大祐)=終わり

熊本日日新聞 2011年3月2日
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by from_itsuki | 2011-03-02 13:54 | 新聞・メディア報道 | Trackback | Comments(0)

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