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(記事)連載「山里に吹く風」(6) 永尾さん

このシリーズは、20回ぐらいは行けるのでは…?

人口1300の村にとって、「人」こそが本当、宝ですね。
育てようとしても成果が出るまで時間はかかるし、
外から来てほしいと思っても強制はできないし。

シリーズ6回目は、八代・東陽から五木へ向かう
大通峠(おおとおりとうげ)トンネルの上に暮らす、
永尾忠次さん、まさ子さんご夫妻です。

手作り工房「どんぐり」は、わたしにとって癒しの場・・・。
五木の中にああいうカフェがあるのはうれしいし、
コツコツ頑張られる姿に学ばされ、励まされます。

(記事)連載「山里に吹く風」(6) 永尾さん_b0125397_1612338.jpg

(新緑の大通峠公園「どんぐり」前にて。2008年5月6日)

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山里に吹く風 五木村は今
(6)一家で移住「村に恩返しを」
http://kumanichi.com/feature/kawabegawa/yamazatonifukukaze/yamazatonifukukaze_20110223.shtml
永尾忠次さん(51)、まさ子さん(43)夫妻

 身を刺すような冷たい風が吹き抜ける。2月初旬、八代市との境にある五木村の大通[おおとおり]峠(標高780メートル)は、一面が雪に覆われていた。

 「今年の厳しさは異常。残っている雪も、年末に降ったやつですよ」。陶芸家の永尾忠次さん(51)は、峠の一軒家で妻と子どもの家族4人で暮らす。寒さから一家を守るのは薪ストーブだ。

 昨年秋、忠次さんは妻のまさ子さん(43)と新たな一歩を踏みだした。山里で手作り体験を提供する村商工会の交流イベント。13の体験が用意され、期間は約1カ月間。夫妻も講師役の“名人”に名を連ね、夫が薫製卵とスモークチキン、妻がパン作りを指導した。

 「ぜひ自宅でもチャレンジしたい」「仕事を忘れて楽しい一日が過ごせました」。参加者から寄せられた感想に、まさ子さんが目を細める。「特別なことを提供したわけではない。自分たちの生活スタイルが通用したことがうれしい」

 人吉市に窯を開いていた忠次さんが、新天地を求め、家族と五木村に移住したのは2003年。住まいは今の場所からさらに8キロ奥にある、休校中だった端海野分校。「静かで敷地も広く、陶芸に打ち込むには最高の場所だった」。理想の環境に「管理人」として住み、創作に励んだ。

 「分校住まいは不便だろう」。村の人たちがあれこれと気遣ってくれた。シカ肉も塊で届いたが、一度に食べきれない。苦肉の策として始めたのが保存のきく薫製だった。「あの時の経験が、今に生きるなんて…」と忠次さん。

 無人となっていた大通峠公園の管理棟を借りて、店を開いたのは05年。陶芸品や手作りの菓子を並べ、まさ子さんが端海野から通った。村から払い下げを受け、09年から住まいも移した。部屋を建て増した時も、村の人が手伝ってくれた。

 「よそ者を村の人たち両手を広げて受け入れてくれた」。忠次さんの言葉を、まさ子さんが引き継ぐ。「決して住み良い場所でもない。あれがなかったら村に残ってはいなかったでしょうね」

 交流イベントで、永尾さん夫妻は計4日で28人を受け入れた。「提供した体験が喜ばれ、新たな可能性に気付かせてもらった。独自の企画にも取り組み、村に恩返しがしたい」と2人は口をそろえる。

 定期的に体験者を受け入れ、石窯も作りたい-生活の延長線上に夢は広がる。(本田清悟)

写真:
「村に恩返しがしたい」と口をそろえる永尾忠次さん(右)と妻のまさ子さん=五木村大通峠

熊本日日新聞 2011年2月23日
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(記事)連載「山里に吹く風」(6) 永尾さん_b0125397_16143135.jpg
(手作り工房「どんぐり」店内では紅茶やドリップコーヒーも味わえる。2008年5月6日)
by from_itsuki | 2011-02-23 15:29 | 新聞・メディア報道