地域が何を目指すのか。


エゥの祝島(上関原発)~岡山(人形峠ウラン汚染残土)~鞆の浦旅行に
同行しました。
地域で生きる方たちやNGO関係者から、多くの印象的な話を聞きました。
先週末は、久しぶりに五家荘行き。
五木村の隣で、地域づくりを模索する方たちから、お話を伺いました。


最近心に残った言葉から(「天声人語」風に)。

▽「今しかない。今のうちに手立てせんと、
あと5年10年経ったら、取り返しがつかなくなる。
限界集落どころじゃない。この機を逃せば消滅する」。

八代市泉村・五家荘地域振興会の黒木計(はかる)会長。
昨年春、地域全世帯400人で地域づくりグループを立ち上げ、
地域で心を一つにし、観光・産業振興に取り組む。

「収入を得る手段さえあれば、ここは良い所だと思う。
私はよそに出たことない。都会に住んだことないから
良いと思うのかもしれないが、やっぱりここが好きで、
可能性がいっぱいあると思う」。

▽「原発交付金に頼ると、お役所は動ぜずに何億円も
入ってくるので、苦労して農業や加工などの
地場の産業育成をしなくなる。
いかに楽して、いかに多くの金をもらうかばかり考える。
それが、町の活性化の足かせになると思う」。

b0125397_1441695.jpg


上関原発を建てさせない祝島島民の会事務局の山戸孝さん。
10年前にUターンした祝島は、現在人口500人。
無農薬栽培枇杷や「祝島市場」を通じて、
原発に頼らない地域経済づくりを目指す。

「島に帰ってきて、どうやって生きていくかを考えた時、
良質の枇杷や伝統的釜炊きのひじき作りなど、
お年寄りからそれを習うことができた。
都会暮らしは誰でもできるが、
ここで採れるものに妥当な価値を上乗せし、
外へ持続的に売っていくことができるのは、
自分しかいないのではと思った。
ある意味でチャレンジだし、可能性も感じている」。

▽「単に収入の大きさだけで、貧困の度合いを計ることができるのか。
収入は3000バーツだが、東北タイ(イサン)で暮らし、
家賃もなく、電気代もほとんどいらず、
川に行けば200種の魚の中から毎日違う魚を手に入れることができる暮らしと、
バンコクで7000バーツの収入を得て、家賃も水道も電気代も
食べ物もすべて買わなければ生きていけないという暮らし。
どちらも経済活動だが、意味が違う」。

タイ東北部・ウドンタニの鉱山開発問題について活動する
NGOスタッフ、バンペン・チャイヤラックさん。
人間の暮らしと天然資源、生態系との関係について深めるため、
バンコクの大学で環境人類学を学ぶ一方、現在日本に
5ヶ月滞在し、各地の事例調査を行っている。

「私たちは、工業開発一辺倒や貨幣経済システムの中の
経済発展ではなく、より多様な発展というものを考えるべきである。
国を発展する手段には工業化しかないという考え方ではなく、
環境や生態系の保全、
人間が本来持つ経験や知恵、能力を広げる形での
『発展』がありうるはず」。

b0125397_1494147.jpg


(写真は祝島にて。2010年7月5日)
[PR]
by from_itsuki | 2010-07-11 02:51 | つれづれ話

熊本県五木村に関する情報を発信中。


by yutera