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祇園池の謎、ついに明らかに。


先日親知らずが痛くて、病院に行きました。

病院が遠かった五木村では、
やっぱり神頼みだったのでしょうか。
各集落に点在する観音様や薬師様などさまざまなお堂のについて、
そう捉える研究もあります。

去る3月吉日。
Mさん、Tさんのダブル隊長率いる
五木ミステリーハンター6名により、
幻の祇園池と入鴨のお堂探しの旅を敢行しました。

出発前には、まず「五木谷絵図」を確認。

祇園池の謎、ついに明らかに。_b0125397_17213250.jpg


文化12年(1815年)作、作者不明。
村指定文化財です。詳しい説明はこちら
絵図だけの画像はこちら

複写されたものが、
1つは役場教育委員会に、もう1つは「やませみ」に
あるそうです。
しかし、「やませみ」のものの方が保存状態が良いです。
いつか現物を見たいものです。

柳田國男が椎葉へ行くきっかけの1つになったと言われるもので、
大変興味深いですね。
畑と畠が実は違ってたという話もありますが・・・。
この絵図だけで、数時間の談義ができそうです。


そして、早速「祇園池」へ。

古い写真を頼りに、

祇園池の謎、ついに明らかに。_b0125397_1732412.jpg

(『五木の民俗』(1993年刊)巻頭)

探せども・・・探せども・・・藪!

祇園池の謎、ついに明らかに。_b0125397_1730199.jpg


看板ももうありません。
川べりまで降りていきましたが、ありません~!

対岸に渡ってみることに。
すると・・・

完全に流されていました。

祇園池の謎、ついに明らかに。_b0125397_17364532.jpg


川の上流側に、
国交省が土砂置き場を作ったため、川の流れが変わって、
祇園池(があった場所)に流れが直接当たるようになり、
洗い流されたようです。

もーっ!!

池の淵は、岩が組んであって
片目の魚が泳いでいたそう。

相良村の人が、
昔その魚を取ろうとしたところ、6人中5人が亡くなった、
生き残った1人は、指示だけをして自分ではさわらなかった人だった・・・
という話が、まことしやかに残っているそうです。

一説では、瀬目トンネル内の漏水は、
祇園池に続く水脈に当たってしまっているため、
絶えることなく流れ続けている・・・とも?

いずれにしても、
祇園池は姿を消してしまっていました。

またいつの日か、
川辺川沿いのくぼ地に、
消えた祇園池が復活する日が来るのかもしれません。


(つづく)
by from_itsuki | 2010-04-10 17:44 | 観光情報・お知らせ