村ん将来んこつ。


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今日は前原国交大臣が五木へ来ているらしい。
国交省の案内で現地を回るって、オイオイ・・・それじゃ今までとおんなじじゃん。
天気も良さそうなので、今ごろはたくさんのマスコミと共に
川辺川沿いを上流へ上られていることでしょう。


ダム中止発表の後に、茂さんの家にも数社、マスコミが来たそう。
共同通信なども来るし、テレビ局も来る。
水没予定地だった場所に一軒残る夫婦というのは、
確かに目立つ存在で、マスコミが注目するのは仕方がない。

でもたぶん、マスコミの中には、
公に出てくる「村の声」とは違う声を拾いたいという思いもあるんじゃないでしょうかね。

・・・ということを、先日茂さんと話してました。

「そぎゃじゃろかい。
ダム推進ち声しか村が言わんなら、そぎゃんともあっかもしれんなぁ。」


「村の声」として表に出てくるのは、
ダム中止には反対だ、中止というなら生活再建策を示せとの声。
でも、本当の本当に「ダムがほしい」という人が、一体どれほどいるんだろうか?

ダム建設を望む声は、さまざまなもつれた背景の裏返し。

これまでの経緯から考えて村民感情として収まらないからだとか、
頭地大橋や県道・村道が付替工事中だということとか、
約束された代替農地がほとんど着工できていないということとかが背景にあるように思える。

これだけこんがらがってしまった糸を解くのは、簡単じゃない。
本音とタテマエがそれをまた複雑にしているように見える。


・・・


「結構畑が広くなりましたね。このあたりは元Kさん宅じゃなかですか」

「ここは、Yさんがたんたいな」

コツコツ・・・
水没予定地の一角に、つるはしが入り、セメントを砕き、
無数の石や瓦礫と土をふるってより分けて、
石や瓦礫を拾い、小型運搬車で運び出す。

茂さんの毎日を見ていると、
土には農家の汗がしみ込んでいる、という茂さんの言葉の意味がよく分かる。

「自分一代んこつなら、どぎゃでもなる。
ばってん、残される子や孫のために、村ん将来んこつばよう考えんばんでな。」


がんばれ、五木村。


(写真=2009年9月21日)
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by from_itsuki | 2009-09-26 12:04 | 茂さんちのまわり

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