代替地にあった昔の畑


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(今の代替地の場所にあった畑の土。2005年4月10日)


農地造成するとに、5反歩は本当にいるかと国交省が聞いてきた。
私は「いる」と。自分はでけんばってんが。

ダムなんかいらんとですよ。


この前、国交省が来て
代替地(住宅)に少し畑ば作るばってん、いるなと聞かれた。
私はよかで、上におる人にくれてやれと言った。
代替地におるもんもみんな、やっぱ畑のなかで困っとっですよ。

私が(今の代替地にあった)畑ば(国交省に)やらんて言ったとは、
土が良かとよな。

ゴンボなんかは、皆、何貫くれち言いよった。
発電所の社宅に住んどったもんとか、畑のなかもんとか。
どこ作ったっちゃ良かとのできとった。

下(畑の土)はシラスやったでな。
サラサラして雑菌なかったでなあ。
そっで、あの付近はどこもゴンボなんか毎年土地替えて作りよった。

下(自宅周辺の土地)を探そうたっちゃそぎゃん土はなかとぞと言った。
国に言いよった。


石なんか拾うのに、やっぱ何年もかかるでなぁ。
イシヅカゆうてなぁ、拾うた石を積んどって。

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(今の若い人は、土をさわるのに)
手のよごるる、足のよごるる、着物もよごるるゆうてなぁ。

そっで言いやったい。

おどまれんとこつくったて
ひっかぶれもんなんかきて
ゼニもとらんで。

今の若かもんは、暇しゃあかあれば
町にトーゼイしに行く。
今のもんは苦労を知らん。


(2008年3月の聞き取りから)

(写真=尾方さんは、代替地造成のために5反の土地を手放す際、全部の畑から土を取り土のうに入れて持ち帰った。お経を上げて供養した10数袋の土は、新しい畑が造成され、補償金で5反分を買い戻したら、この土を戻すつもりだという。2005年4月)
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by from_itsuki | 2009-08-19 12:32 | 五木の生活文化

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