川から捕れるもの。鮎、ウナギ、ドンカチ・セセ


「鮎の専業ちゅうとはおらんだった。
食ていけんで、兼業たいな。
兼業ちゆうか、遊びたいな。
自分んとこで食うたり、近所に分けるしこ。」

チユキさんのお父さんも、川辺川に網を張っていたそう。
今は、弟さんたちが鮎や鹿、シシを捕るのだそう。

「今は鮎の分からんもんなぁ、川が砂利で埋まってしもうて。
シカやら何やらがさるいて、土砂ば川に落ちて。
昔は鮎の太かとの捕れよった。
ウナギの多かった。やっぱ海から上がってきよったじゃろな。
今もウナギのメゴやら箱やらある。
今はおらん。
やっぱ荒瀬やらできたでじゃろな。
今は、石のガマ(ウナギの隠れる岩穴)のなかでおらん。

こっちん方ではビナちゅうばってん、
カワニナが、昔は石にどしこでんおった。
2cmぐりゃーの貝。」

タニシみたいな?

「タニシじゃどぎゃんとか知らん。こっちにはおらんで。

太かとは人差し指の太さぐりゃある。
ゆがいて、貝のごとして食べよった。味噌汁とか。
ホタルも川にいっそ、おった。
ビナはホタルの餌じゃもん。」

マスは?

「マスはおらんじゃったな。
マダラは竹ん川あたり。

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川のりも、こっちにはなかったな。
竹ん川ふきんにはありよった。

鮎、イダ、ウナギ、スッポン、ビナ。

ドンクワチ(ドンカチ)やセセもおった。
ドンカチやセセは、やっぱ海から上がってきよったつじゃなかかち思う。」

「浅瀬に細かん魚のおったで、川じゃろい」

「そぎゃんか。
ドンカチは頭の大きくして、吸盤のあった。」

「吸盤のあっとはセセじゃろい」

「なんの。ドンカチにも少しはあっとたい。
吸盤で岩に付いとった。
ドンカチは、10cmぐりゃ。
セセは少しそれよかこまか。

焼いたり煮たり。
釣り針にミミズばさしてやれば、よく釣れよった。
竿は竹で、糸は絹糸か木綿糸。
絹糸がわりあいに強かとは強かごた。木綿糸より。

夏に遊びでしよった。
一度に5、6匹とれればよかほうじゃった。」

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by from_itsuki | 2009-03-08 10:34 | 五木の生活文化

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