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五木ダムより、大事なものは・・・。

五木ダムより、大事なものは・・・。_b0125397_2362814.jpg

(五木の子守唄祭の恒例、花火大会。目の前の高さに、大輪の花が咲く。2011年11月5日)

村民として初参加した、7日の五木ダム建設促進村民大会。

でもなんだか複雑な気持ちだったな・・・。
終わって帰宅してからも、悶々としてしまった。

県議の薄っぺらな挨拶はどうでもいいとしても
(川辺川ダムや五木ダムの中止を表明するような知事を
推薦したことをお詫びする、なんて、一体どれだけ村民を
バカにしてるんだろうか?)、
村民大会で発言された方たちの発言を聞くと、
「どう理解捉えたらいいんだろう…」と戸惑う部分もありました。
どなたも普段から道でお会いすれば話をする方ばかり・・・
五木ダムの話題をするのが怖いなぁ・・・。

ダムの是非も確かにあるんだろうけど、
やはり大事なのは、県の今後の合意形成プロセスと、
治水代替案である気がする。

それが最も大事なポイントだと思うけど、
村民大会では、ダム促進って部分だけが強調されてて、
現場の実感とはズレてる感じ・・・。
マスコミさんも、集会後「本音の部分、率直な意見を聞かせて
下さい」と数人にインタビューを求められていましたが、
村民大会でマイクを握った方の発言以外の「本音」があるのでは?と
感じられたのではないでしょうか。

是非とか、状況判断とか考える必要もなく、
自分の意見を表明したり話したりする機会も与えられずに
ただ動員や付き合いの中で参加させられる若い世代(同世代)もまた、
かわいそうに思いました。
“動員”で参加させられると、何も考えないのが常態化してしまうし、
自分の気持ちや考えが別にあっても内に押し込めるようになり、
結局思考停止状態になってしまう・・・という面もあるんじゃないのかな。

右にならえで思考停止状態になったり、民意が低くなったり、
村行政の中枢を担うべき行政職員が例えばそうなったりすることは、
村の将来のためにならないようにも思える。

だから事なかれ主義的な人を作ってしまう。

川辺川ダム計画が生きていた時代に、役場職員の知人の一人に、
ダムについてどう思ってるの、と聞いたら、
なるようにしかならない、自分たちには決定権はないし
何も思わない、というような返答だったので
ショックを受けたことがある。

それでいいんかな、と。
公職についた人が、公共事業に棹差してはいけないのなら、
特に公務員だらけの五木村では、何も考えない人が増えてしまう。
公務員だろうと公職だろうと、個人的にどう考えるのかは自由だし、
むしろ自分の意見を持たない人ばかりになったら、どうなるんだろ。

私と同世代の人たちは、本当はどう思ってるんだろうなぁ。
これしかやり方はないんだろうか。
・・・ぐるぐる思い悩みます。


自分たちで自分たちの未来を選び取ることや、
切り拓いていくこと。

それがこれまで奪われてきたことの弊害が、今の村の現状で、
五木の未来を担う担い手づくり、人づくりを考えるなら、
動員よりも、自分自身で考えさせ、意見を出す機会を作る視点が
必要な気がする。

新聞やテレビ報道を目にした人たちの中には、
五木はいつまでこういうやり方なのかなって、
思う人がいるんじゃないのかな。村内にもいるだろうけど。

ガンバロー三唱も虚しい。
いったい何を「頑張る」んだろう?と分からなくなりそうだった。
ダム建設を「頑張る」?
それとも、安心で平和で穏やかな暮らしの実現のため「頑張る」?
・・・たぶん、後者のためであって前者じゃないよね?

本音はタブーなのかな。何が本音で何がタテマエなのかなと、
身近な人と五木ダムについて話すのさえ気を遣う。
本音とタテマエの政治学、なんだかぐったり疲れます・・・。

私は、きちんと治水代替案が示されて、
魚が住めて泳げるような川に戻るよう、自然護岸などの工法がとられるなら、
五木ダムはいらないのではと思うな。

五木ダムの当事者は、もちろん宮園地区住民だけじゃない。
もしも誰かに、私は当事者じゃないと言われるなら、
当事者になる覚悟で五木に来てる、と答えたい。

異常気象なり想定外の洪水というのは、永遠につきまとうわけで、
ダムさえあれば「絶対に」洪水が防げる、というわけじゃないのは、
この数十年でいくつも前例がある。
元々ダムありきで算出される基本高水流量のインチキさというものも、
最近注目されているし、例え基本高水流量を設定したって、
それを越えたら国交省はあっさり「想定外」って言うわけでしょ。
「想定外」では済まされない原発とは、
少々問題の質を異にしてると思う。

ダムじゃなくて、納得いく洪水対策さえできればいいのではないのかな。
過去の経緯は当然理解する必要があるけど、
現時点で常に最適な選択をしていくので良いのではないかな。

県は、しっかりと治水代替案を描いてほしい。
一筋縄ではいくわけないのは当然だけど、それでも
合意形成も丁寧に。


以下は、昨夜の村民大会の報道です。

----------------------------

■五木ダムの早期建設を求め住民集会
http://www.kkt.jp/news/index1.html
蒲島知事が建設中止の方針を表明している県営五木ダムをめぐり、
7日夜、ダムの必要性を訴える住民集会が開かれた。集会には、五
木村の住民、約300人が参加した。五木村の和田拓也村長が、
「村の第二の集落である宮園地域に災害が起こってはいけない。災
害防止のための方策はダム運用が一番。」だと話した。そして、流
域の区長たちが「大雨が降ると安心して眠れない。知事のいきなり
の中止表明には納得できない。」とダムの必要性を訴えた。このあ
と、「五木ダムは重要な洪水対策として村が要望した必要不可欠な
事業である。強く五木ダムの早期完成を住民集会の名において決議
する。」との決議文を採択した。決議文は、8日午前、熊本県に提
出された。


■五木ダム建設促進で住民集会
http://www.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5003782051.html
蒲島知事がことし7月に建設中止を表明した県営・五木ダムをめぐ
り、地元の五木村では7日夜、住民集会が開かれ「ダムは必要不可
欠な事業で早期完成を求める」とした決議文を採択しました。
五木ダムをめぐっては、ことし7月、蒲島知事が建設中止の方針を
表明し、公共事業の必要性を検討する県の公共事業再評価監視委員
会に諮問していて、9日に委員会としての結論が出されることにな
っています。
これを前にダムの建設を求めている地元の五木村では、あらためて
村の姿勢を示そうと、住民集会が開かれおよそ300人の村民が集
まりました。
集会では村民から「ダムがないと安心して眠れない、ダムに代わる
治水策がないままでの中止はあり得ない」などとあらためて建設を
求める意見が相次ぎました。
その上で「ことしの台風12号のような被害は五木村でも起こりう
る。五木ダムは必要不可欠で、早期完成を求める」とした決議文が
読み上げられ、拍手で採択されました。
村長と住民の代表は8日、熊本県庁を訪れてこの決議文を提出しま
した。


■五木ダム建設促進住民集会
http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201111080919320111
今年7月、蒲島知事が建設中止の方針を明らかにした県営五木ダム
を巡り、きのう現地で住民集会が行われ五木ダムの早期完成を求め
る決議を採択しました。
昨夜、五木ダムの受益地となる宮園地区にある体育館で行われた住
民集会にはおよそ300人の村民が参加しました。
集会では挨拶にたった和田拓也村長がこれまでの経緯を説明し五木
ダムの必要性を訴えました。
参加した住民からは「大雨が降ると心配で夜も眠れない」「県は土
砂が流れ河床が深くなり洪水被害はないというが月日が経てばまた
埋まるのでは」などと洪水被害を心配する声が出されていました。
そして最後に「五木ダムは重要な洪水対策として村が要望した事業
であり安全・安心して住み続けるためには必要不可欠な事業である」
として五木ダムの早期完成を求める決議を全会一致で採択しました。


■「五木ダム推進」採択
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001111080001
蒲島郁夫知事が建設中止方針を示した県営五木ダムの必要性を
アピールする「建設促進住民集会」が7日夜、五木村で開かれた。
このダムを巡る村を挙げての集会は初めてで、村民約300人が参
加。早期完成を求める決議を採択した。
県が1969年に着工した五木ダムは本体工事を残すだけの状
態。ところが県は今年7月、2004年から4年連続の出水で川辺
川の川底が削られ流下能力が向上したとして、「ダムを必要としな
い」とする検証結果をもとに知事が中止方針を明らかにした。これ
に対し、和田拓也村長ら村側は「川底の低下は一時的な現象」とし、
県の方針に反発してきた。
県から諮問された県公共事業再評価監視委員会は、今月9日の
会合で中止方針が妥当かどうか結論を出す予定。住民集会は、その
前に村としての意思を明確にするために開かれた。
集会では「いきなり中止と言われても納得できない」といった
意見が出た。「重要な洪水対策として村が要望した事業であり、安
全に安心して住み続けるためには必要不可欠」とする決議文が読み
上げられ、拍手で採択。ガンバロー三唱で締めくくった。
県はダムに代わる治水対策案を村に説明する方針だが、村は受
け入れていない。これについて和田村長は報道陣に「監視委が結論
を出す途中で聞いても意味がない。ダム中止が前提の代替案は聞く
必要がない」と述べた。


■「早期完成の決議採択」 建設促進住民集会に300人 五木ダム
http://www.hitoyoshi-press.com/local/index.php
川辺川上流の五木村上荒地に計画されている「県営五木ダム」の
建設促進住民集会が7日夜、宮園体育館で開かれ、村民ら約300
人が早期完成を求める決議を採択した。
同ダムは、同村北部の宮園地域防災を目的とした治水目的の穴あ
きダムで、本体工事は未着手。県が国の要請を受けて再検証した結
果、平成16年からの連続出水で河床が低下し、流下能力が確保さ
れていると判断。蒲島郁夫県知事は7月に県公共事業再評価監視委
員会に「中止」を諮問した。これに対し村や住民たちは防災面から
必要と反論。先月26日には抗議も行っている。
あす9日に同委員会は結論を出す予定で、同ダムの是非をめぐる
一つのヤマ場を前に建設促進の地元の意思をあらためて示すため村、
議会、区長会の3者が主催した。
午後7時から和田拓也村長が同ダムをめぐる経過を説明し、「チ
ッソ発電所の堰堤決壊後、川底が深くなり流れるようになったと説
明しているが恒久対策にはならないし、いつ土砂が堆積するか分か
らない。災害を防止できるのはダムが一番と考えている」。田山淳
士村議会議長、田山種彦区長会長は「知事の中止諮問は不可解。安
心して暮らすために建設は不可欠」と呼び掛けた。
来賓として郡市選出の3県議も顔をそろえ、松田三郎県議が「皆
さんと行動を一つにしたい」と激励。
地元の宮園、栗鶴、築切の区長からは「雨が降るたび川を見に行
く。安心して眠れない。今の状況ではダムは必要」「国道が連続決
壊したが、ダムが完成していれば防げたのでは」などと声が上がっ
た。
最後に、同村議会ダム対策特別委員会の早田吉臣委員長が「安全・
安心して住み続けるためには必要不可欠な事業」として早期完成を
求める決議文を読み上げ、拍手で採択。実現へガンバロー三唱で気
勢を上げた。
終了後、和田村長は、県側から代替案の説明の申し入れがあった
事実を認めた上で「中止前提の代替案は聞けない」「住民説明会で
も70人程度だったが、きょうの参加者は予想以上」と話していた。


■五木村決議文を県に提出
http://rkk.jp/news/index.php?id=NS003201111081156130111
この村民集会をうけきょう午前、和田村長らは決議文を県に提出し
ました。
県庁を訪れた和田村長や村議会、区長らはきのう採択したダム建設
推進の決議文を県に提出しました。
和田村長は「五木ダム建設は村民の総意。
あす、再評価監視委員会の答申はでるが知事の英断をお願いしたい」
と訴えました。
これに対し、県土木部の鷹尾雄二政策審議監は「川幅が広がったこ
とで水を流す能力が向上していてダムは必要ない。
」として改めて五木ダムに代わる洪水対策案を説明させてほしいと
しました。
五木ダムについてはあす開かれる公共事業再評価監視委員会で事業
の中止か継続か最終結論が出される見通しでその後の知事の最終判
断が注目されます。

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by from_itsuki | 2011-11-08 23:12 | 新聞・メディア報道