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川や森を地域主導でどう管理するか?チェンマイセミナーより(1)

2月1~3日、タイ北部のチェンマイで、
河川や森林など天然資源を、地域主体でどう管理していくかという、
Community Resource Managementをテーマにしたセミナーが
開催され、参加してきました。

川や森を地域主導でどう管理するか?チェンマイセミナーより(1)_b0125397_11242189.jpg


自治体職員(タイ語で「オーボート―」。各村から選出された委員の集まり)、
政府や行政関係者、NGO、研究者、大学関係者など、100名近くが参加していました。

川や森を地域主導でどう管理するか?チェンマイセミナーより(1)_b0125397_11262482.jpg


今回のセミナーの企画・主催は、
政府系独立機関である「コミュニティ組織開発機構」
(コディ:CODI=Community Organizations Development Institute)。
と、北タイ周辺の元APIフェロー生(私はAPIフェロー10期生)。

コディの背景はなかなか興味深く、
公的機関でありながら、いわゆる日本の外郭団体とは全く違っています。
タイには、「1997年憲法」という、
民主化運動の動きの中で、多くの知識人や学者、住民代表などが参加して
制定された、憲法があります。
コディは、その「1997年憲法」に新たに盛り込まれてできた、
コミュニティ活動、地域発展、NGOや住民組織などの活動を
サポートすることを目的とした、独立組織なのだそう。


ところで、
タイ北部には、森林や山林面積が広く、
チャオプラヤ川やメコン川の水源地でもある。
広大な自然を活かした国立公園や、リゾート開発も多い。
山岳部には、伝統的に天然資源に依存した生活を営む
先住民族も多く暮らしています。
(北タイNGOの概要はこちら参照

チェンマイは、古くはタイ北部に存在したランーナー王国の首都で、
古い遺跡や堀も残り、バンコクと共にタイを代表する二大都市の一つ。
チェンマイ大学では地域づくり、地域振興・発展分野での研究も盛んで、
NGOも多く活動しています。


これらを背景として、今回のセミナーは、
北タイを特徴づける豊かな自然資源を、地域主体でどう管理・活用し、
住民主体での地域づくりへと結びつけるか・・・がテーマでした。

* * * *

セミナー初日は、2つのテーマに分かれて、
関係地域を訪ねたり、関係者の話を聞く現地ツアー。

五木村を考える上で、私には会議よりもこちらが興味深かったです。

現地ツアーの2つのテーマは、それぞれ
「川(Watershed)」と「コミュニティ開発(Community Development)」。

後者の「コミュニティ開発」コースは、
チェンマイ北部のチェンダオ村を訪ね、
村レベルでの森や川などの天然資源管理を、
正式な法制度としてどう実現させるか、がテーマでした。
先駆的な取り組みをしている地域を事例に、
「地方」からの条例や法の設置についてです。

これはこれで、法制度整備の遅れや、
中央と地方との「距離」感に悩む五木村にとって、
興味深いところ。

どちらに参加するかかなり悩みましたが、
私は前者の「川」コースに参加しました。
(法制度については、その後の全体セミナーの場で情報共有後、
丁寧に協議されたので、結果的に良かった)


「川」コースで最初に訪ねた村は、自然豊かな観光地で水源地という、
五木村との共通点もある村でした。
「川」コースの様子を少しご紹介します。

川や森を地域主導でどう管理するか?チェンマイセミナーより(1)_b0125397_11381725.jpg


チャオプラヤ川のかなり上流に位置する
「ターチャン川」の上・中・下流域を訪ねて、
最上流にあり、国立公園内に位置する村が
自分たちでどう森林や水源を自主管理しているかや、
流域の住民同士の水を巡る紛争解決の経験などについて、
話を聞きました。


(2)へ続く
by from_itsuki | 2011-02-04 11:40 | (番外編)アジアの里より