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チチモライの神様、八坂神社。


ミステリーツアー、
続いて祇園池の由来となる、ギオンサンこと
瀬目の八坂神社へ行ってみました。

チチモライの神様、八坂神社。_b0125397_17153389.jpg


『五木の民俗』によると、


瀬目の氏神ギオンサン(八坂神社)は、北瀬目にある古い神社で、
石段の中ほどに鳥居があり、あがりつめた拝殿の前、
右手に立っている大銀杏の枝から横へのびた大枝には
乳房上のコブがいくつも下がっている。

土地の人はチチモライといって、
ここに参ると、乳がよく出るようになるといっている。

祭日は旧6月18日と旧中の9日、旧11月18日の三回で、
この時は神社の清掃や米、魚(頭つき1コン)などの供物の世話を
瀬目集落だけで、宿廻しでやっていた。(中略)

個人の参拝は、元日のほか、チチモライなど祈願のある人が参るが、
特殊なものとしては、アワの虫除け祈祷やコバ作の雨乞い祈祷などがある。


とあります。

拝殿の右側には、手水?があり、
水が流れていました。

ここが、大きなクズ(草亀?)が棲んでいて
祇園池と上り下りしていた場所ですね。

チチモライの神様、八坂神社。_b0125397_17582938.jpg



『五木の民俗』による神社の由来には、


五木四社の中の祇園社(八坂神社)は
前日の阿蘇三社(注:西俣阿蘇神社、東俣阿蘇神社(現在は代替地の一社に合祀)、
宮園の沓掛阿蘇神社)とちがい、外来神の一つで
「社家伝」では嘉慶2年(1388年)の勧進と伝えられる。

6月15日の祭日だけは京都本社の祇園祭と同じであるが、
安全や粟につく虫除けの神、または水神とのかかわりを示す
祇園池の存在などからみて、
農耕神で、その氏子も限られていたようである。

(中略)「麻郡神社私考」によると、
勧進後、天文年中(1532~1554年)、寛永16年(1639年)、万治元年(1658年)に
再増あるいは修理を行ったとあるが、
寛永と万治年間の棟札は社殿内に保存されており、
特に万治のものは再建の「与力衆」として、
現在の野々脇、瀬目、葛ノ八重(くずのはえ)、宮目木(ぐうめき)、大平などの外に、
相良の一部となっている野原、椎葉などの村名が見え、
氏子の範囲は現在より、だいぶ広かったようである。


とのこと。

「麻郡神社私考」とは、元禄12年(1699年)に
青井阿蘇神社宮司青井采女正が、藩命で編集したもの。
五木の神社は、先の3つの阿蘇神社と、この八坂神社が掲載されています。

瀬目神社の前には、小さな駐車スペースも整備され、
大銀杏、白樫の看板も整備。

チチモライの神様、八坂神社。_b0125397_1803516.jpg


大きな乳房上のコブも
ぶらぶらぶら下がっています。

正しくは、気根と呼ぶのだそうです。

この気根、各地にもあるようです。
東京都内の銀杏の気根の特集ページもあるぐらいで、
銀杏の生命力、神秘さは、場所を選ばず・・・。
行基とか空海の言い伝えと共に残る
銀杏の大樹もあるようです。

続いて、八坂神社の内部です。

(つづく)
by from_itsuki | 2010-04-10 18:11 | 観光情報・お知らせ