畑から食卓までの距離と時間


茂さんのお父さんである乙平さんは、同じ田口の山口家から子どものいなかった尾方家に養子に来たのだそう。
早くに母親を亡くした茂さんは、手先が器用で正直者で働き者の乙平じぃと、明治初めに生まれた働き者で達者なばあちゃんに育てられたそう。

畑は家のそばになからんばいかん。
下駄履いていけるぐらいの距離にあるのが一番。

家のそばにある畑は、農地が少なく、すべての家がそばに畑を持っていなかった村では貴重なものだった。

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ばぁちゃんに言い聞かせられた通り、今でも茂さんの家のそばの畑は、大事に大事に耕作されている。

「ネギば入るっとの忘れとった」。
お昼にそばを食べようとしたら、ネギがない。
チユキさんは包丁を持って戸口を出て、畑からネギを取ってきた。

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食卓と畑が近いとは、消費と生産の場所が近いということ。
土から収穫されてわずか数分後に、私たちの口に入る。

尾方さんちではなんてことないことだけど、そんなことができる家は、今どれほどあるんだろうか。

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Commented by とうりすがり at 2015-06-08 18:13 x
かなり古いブログにお邪魔します。いいですね。家のそばの畑。家の近くで家庭菜園やりたいなと思って、検索してたどり着きました。ではでは。
Commented by from_itsuki at 2016-06-25 19:32
ご来訪ありがとうございます(お礼が遅れました)。包丁を持って今晩のおかずを畑に取りに行く・・・ある意味で贅沢なうらやましいライフスタイルですよね。
by from_itsuki | 2008-12-28 17:16 | 五木の生活文化 | Trackback | Comments(2)

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